Mah!ライブラリー 室内楽定期演奏会 Vol.36 「頼貞&パブロ・カザルス」リスペクトコンサート

Mah!ライブラリー 室内楽定期演奏会 Vol.36
〜世界が注目する 南葵音楽文庫の音符たち〜
「頼貞&パブロ・カザルス」
　　　　　　　リスペクトコンサート

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徳川頼貞に遺贈されたホルマン文庫

不世出のチェロ奏者Ｊ．ホルマンが遺した楽譜1000点が、いま和歌山県立図書館南葵音楽文庫にある。100年近く日本に在りながらほとんど演奏されずにきたチェロ音楽の宝庫だ。時は満ちた。その扉が、いよいよ開かれる時が来ようとしている。（美山良夫）

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名称：Mah!ライブラリー 室内楽定期演奏会 Vol.36
      〜世界が注目する 南葵音楽文庫の音符たち〜
       「頼貞&パブロ・カザルス」リスペクトコンサート

日時：2023年1月7日（土）開場：13:30　開演：14:00
会場：Ｍａｈ！和歌山県立図書館（メディア・アート・ホール）
出演：林裕（チェロ）佐野まり子（ピアノ）マウロ・イウラート（ ヴァイオリン）
司会：美山良夫（南葵音楽文庫研究員）
前売：３０００円　当日：４０００円　学生：１０００円（電話取置のみ限定１０名）
ＷＥＢ：https://musicmart.zaiko.io/e/20230107Mah

＝プロフィール＝
林裕（チェロ）
東京藝術大学卒。日本音楽コンクール第一位、黒柳賞を受賞。アフィニス文化財団、ローム音楽財団の奨学生として、フライブルク音楽大学院を首席修了。青山音楽賞、松方ホール音楽賞大賞、大阪文化祭賞グランプリ、音楽クリティッククラブ賞本賞、文化庁芸術祭優秀賞を受賞。CD「SOLO
ist」がレコード芸術の特選盤になった。ポッパーチェロコンクール審査員長。元大フィル首席、元相愛大学准教授。現在、沖縄県立芸術大学教授、神戸女学院非常勤講師。いずみシンフォニエッタ大阪メンバー。セルヴェ協会名誉会員。きのくに音楽祭の「発掘コンサート」に抜擢される。南葵音楽文庫を始め世界で埋もれているチェリストの作品を発掘する活動を行っている。

佐野まり子（ピアノ）
東京藝術大学卒業後、イタリアのイモラ国際ピアノアカデミーに留学。在学中ロームミュージックファンデーションより奨学金を得て、同音楽院ピアノ科及び室内楽科卒業。Y.テミルカーノフやA.ナヌート等の著名な指揮者と共演他、イタリア各地でリサイタルや音楽祭に数多く出演。東京文化会館にてリサイタル。京都・青山音楽賞受賞。近年はベートーヴェンの最後のピアノソナタ3曲をテーマとしたソロリサイタルを開催する他、室内楽奏者としても幅広い演奏活動を行う。大阪教育大学、相愛大学、兵庫県立西宮高校音楽科で講師を務める他、イタリアやスペインの国際音楽講習会の講師に招かれるなど後進の指導にも力を入れている。

マウロ・イウラート（ヴァイオリン）
トリノのG·ヴェルディ音楽院を一年早く最優秀成績で卒業後、C.ロマーノ、F.グッリ、S.アッカルドらに師事。ウィーン国立音楽大学に進みM.フリッシェンシュラーガー教授に指示、同大学のプロジェクトで派遣准教授として来日。大阪フィル、PAC、アンサンブル金沢など著名なオーケストラのゲストコンサートマスターとして多数出演。ハルモニア
KOBE(株)設立·同ミュージックスクール代表として世界的レベルの音楽教育を提供。多数のコンクールより優秀指導者賞を受賞する。またモーツァルテウム大学(SOAK)など海外のマスターコースでも定期的に教える。相愛⼤学、兵庫県⽴⻄宮⾼等学校⾳楽科講師。2022年より神戸市中央区文化センター音楽プロデューサー。

美山良夫（南葵音楽文庫研究員）
1946年東京生まれ。慶應義塾大学､同大学院、パリ大学大学院で音楽学を学ぶ。フェリス女学院音楽科、武蔵野音楽大学等の講師をへて、慶應義塾大学教授、同大学アート・センター所長。文化庁、東京都、日本学術会議などの各種委員や会員、NHKの「FMクラシック・アワー」などの解説者などを歴任。「フォーレ・ピアノ音楽全集」（校訂、春秋社、全5巻）、「音楽史の名曲」（共著、春秋社）、徳川頼貞『薈庭楽話』（校閲、中央公論新社）など。「わかやま新報」紙に「南葵徳川万華鏡」を隔週連載中。2017年から和歌山県立図書館の委託で、南葵音楽文庫の調査・研究、教育・普及、閲覧支援に従事。「レコード芸術」（月刊）のCD評担当。「高野山・熊野を愛する100人の会」会員。

南葵音楽文庫
南葵音楽文庫は、紀州徳川家第16代当主徳川頼貞（1892-1954）が、私財を投じて集めた、西洋音楽書や楽譜などのコレクションです。イギリスの音楽研究者・.カミングスのコレクションや、ベートーヴェン、ベルリオーズの直筆譜など数々の貴重資料が含まれています。頼貞が東京に建てた我が国初の音楽ホール「南葵楽堂」に併設された音楽図書館に所蔵されていたコレクションは、関東大震災や様々な曲折を経ながらも継承され、現在は読売日本交響楽団が所有。2016年に同楽団から和歌山県に寄託されました。その後、和歌山県立図書館において資料の整理と調査研究が始まり、和歌山県立博物館に特別展示されるとともに、一般公開が始まり、定期講座・南葵音楽文庫アカデミーの開催等、広く音楽文化に親しむ機会の充実が進められています。