南葵音楽文庫コンサートその弐 「冬に想ふ」～徳川頼貞とプロコフィエフ～

名称：Mah!ライブラリー 室内楽定期演奏会 Vol.39
　　　南葵音楽文庫コンサートその弐
　　　「冬に想ふ」
　　　～徳川頼貞とプロコフィエフ～
日時：2023年12月16日（土）開場：13:30　開演：14:00
会場：Ｍａｈ！和歌山県立図書館（メディア・アート・ホール）
出演：林裕（チェロ）宮下直子（ピアノ）藤原さおり（ソプラノ）
お話：近藤秀樹（南葵音楽文庫研究員）
前売：３０００円　当日：４０００円　学生：１０００円（電話取置のみ限定１０名）
　　　和歌山県民文化会館、和歌山城ホール、LURUMUSIC狐島
ＷＥＢ：https://musicmart.zaiko.io/e/20231216Mah

＜プログラム＞

【第1部】
⚫︎プロコフィエフ：
歌曲「みにくいアヒルの子」作品18
ソプラノ：藤原さおり　ピアノ：宮下直子

⚫︎プロコフィエフ：
バレエ「ロメオとジュリエット」ピアノのための10の小品　作品75より
"少女ジュリエット""モンターギュ家とキャピュレット家" 
ピアノ：宮下直子

⚫︎プロコフィエフ編曲：
「ロシア民謡集」より"山の上のカリーナ""白い小雪"
⚫︎ロシア民謡：南葵音楽文庫所蔵「ホルマンコレクション」より                                     
⚫︎ロシア民謡：'黒い瞳' 
ソプラノ：藤原さおり　ピアノ：宮下直子

　〜休憩〜

【第2部】
⚫︎プロコフィエフ：
バレエ「シンデレラ」より"アダージョ"   作品97

⚫︎プロコフィエフ：
チェロソナタ  ハ長調　作品119 
チェロ：林裕　ピアノ：宮下直子

南葵音楽文庫
南葵音楽文庫は、紀州徳川家第16代当主徳川頼貞（1892-1954）が、私財を投じて集めた、西洋音楽書や楽譜などのコレクションです。イギリスの音楽研究者・.カミングスのコレクションや、ベートーヴェン、ベルリオーズの直筆譜など数々の貴重資料が含まれています。頼貞が東京に建てた我が国初の音楽ホール「南葵楽堂」に併設された音楽図書館に所蔵されていたコレクションは、関東大震災や様々な曲折を経ながらも継承され、現在は読売日本交響楽団が所有。2016年に同楽団から和歌山県に寄託されました。その後、和歌山県立図書館において資料の整理と調査研究が始まり、和歌山県立博物館に特別展示されるとともに、一般公開が始まり、定期講座・南葵音楽文庫アカデミーの開催等、広く音楽文化に親しむ機会の充実が進められています。

近藤秀樹（お話）南葵音楽文庫研究員
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。美学会、音楽学会会員。大阪教育大学、関西大学、京都芸術大学非常勤講師。和歌山県立図書館・南葵音楽文庫研究員。京都フランス歌曲協会企画委員。関西でシニア対象の音楽講座を担当。演奏会の企画や司会等にも携わる。

＜プロフィール＞

林 裕（チェロ）
東京藝術大学卒。日本音楽コンクール第一位、黒柳賞を受賞。アフィニス文化財団、ローム音楽財団の奨学生として、フライブルク音楽大学院を首席修了。青山音楽賞、松方ホール音楽賞大賞、大阪文化祭賞グランプリ、音楽クリティッククラブ賞本賞、文化庁芸術祭優秀賞を受賞。CD「SOLOist」がレコード芸術の特選盤になった。ポッパーチェロコンクール審査員長。元大フィル首席、元相愛大学准教授。現在、沖縄県立芸術大学教授、神戸女学院非常勤講師。いずみシンフォニエッタ大阪メンバー。セルヴェ協会名誉会員。きのくに音楽祭の「発掘コンサート」に抜擢される。南葵音楽文庫を始め世界で埋もれているチェリストの作品を発掘する活動を行っている。

藤原 さおり（ソプラノ）
大阪教育大学教養学科芸術専攻音楽コースピアノ科卒業。京都市立芸術大学音楽学部声楽専攻卒業。2003年にロシアに渡り、ロシア国立チャイコフスキー記念モスクワ音楽院大学院独唱科修了。主にロシア歌曲、歌曲伴奏の研鑽を積む。モスクワでは多くの演奏会に出演。2009年帰国後は、関西ロシア歌曲研究会を発足し、「ムソルグスキーに乾杯」「チャイコフスキーを歌う」「ラフマニノフを歌う」などのコンサートを企画開催し、ロシア歌曲の普及に力を注いでいる。また『日々耳にするクラシック音楽を、ライブで体感できる機会を』をテーマに「音楽の森」コンサートを企画、これまで4回の公演を開催している。第5回国際音楽コンクール「Musica classica」（モスクワ）声楽部門第２位。第12回大阪国際音楽コンクール声楽部門Age-G歌曲コース エスポワール賞受賞。マイヤーク音楽教室主宰。

宮下直子（ピアノ）
東京藝術大学卒業。「安宅賞」受賞。藝大オーケストラと協演。83〜88年ロンドンにてマリア・クルチョ女史に師事。在英中オックスフォード大学ジャパニーズソサエティに招聘され演奏、浩宮皇太子殿下の臨席を得る。
帰国後、和歌山・東京・大阪にてデビューリサイタル開催。以後、日本各地にてリサイタル、オーケストラとの協演、室内楽、リート伴奏、オーケストラの鍵盤楽器奏者として、様々なコンサート、音楽祭、NHK-FM放送やレコーディングに参加している。2022年ファーストソロアルバム「SCHUBERT」をリリース。
また、「きのくに音楽祭」プロデューサー(2019-2020年)、南葵音楽文庫サポーターとして、地元和歌山の魅力を発信するなど多彩な活動を続けている。
京都市立芸術大学、同大学院、相愛高等学校、同大学、同大学院各非常勤講師。
和歌山県文化奨励賞、和歌山市文化奨励賞受賞、2021年度地域文化功労賞(文部科学大臣表彰)受賞。